【衝撃事件の核心】ソープで貢いだ女子大生の悲劇
あなたは、ある女子大生の衝撃的な悲劇を知っていますか?
これから、公開する人間のドロドロした
欲望が生んだ悲劇を知った
あなたは、衝撃を受けます。
桜の季節。
青春をささげた大阪・ミナミの夜と決別すべく、
23歳の女性が、あるカリスマホストの〝罪〟を告発した。
学生生活を犠牲にして、風俗勤務で酒代を捻出。
だれよりもゴージャスなシャンパンタワーを築くため、
ホストクラブで1日に使った最高額は
驚愕(きょうがく)の2千万円に上るという。
そんな狂騒の日々は、結婚を約束したはずのホストとの破局により、
あえなく終焉(しゅうえん)を迎えた。
「私のように、一生を台無しにする人が増えてはだめ」。
そう訴えるマユミ(仮名)は3月中旬、大阪府警や大阪市に対して、
悪質なホストクラブの取り締まりを求める異例の上申書を提出した。
マユミを転落させたホストのえげつない手口とは-。
「田舎者の憧れ」
100本のシャンパン、計980杯ものグラスを使用して設置された
7基のシャンパンタワー。その奥には「ハッピーバースデー」の電飾が輝く。
平成26年2月。その日はカリスマホスト、トシユキ(仮名)の誕生日だった。
「大きすぎる出費だけど、2人の将来のためと自分に言い聞かせた」
マユミはそのタワーのために、500万円を支払った。幸せのまっただ中にいた。
京都府の山間部出身。管理栄養士を目指して大阪府内の大学に進学後、
大阪市内のキャバクラでアルバイトを始めた。
「田舎者なので、都会の夜の世界に漠然とした憧れがあった」
トシユキと出会ったのは、大学2年生だった25年1月。
ホスト遊びに慣れた同僚に連れられ、ミナミの中心部で
ホストクラブが多数入居するビルを訪れた。
ホストホストしていない-。
トシユキの第一印象をマユミはそう表現する。
「細面、金髪」のような、描いていたイメージとは違い、
あどけない顔立ちをしていた。
「緊張してうまく話せない」と、照れくさそうに話す姿がほほえましかった。
当時、大学は長期休暇に入り、マユミは時間をもてあましていた。
大阪城公園で昼間の〝お散歩デート〟を重ねたりする中ですぐに
親密になり、肉体関係を持った。
1人暮らしの部屋には、瞬く間に彼の服や生活用品が増えていった。
「きょう婚姻届もらってくる!」
当時普及し始めたばかりのLINEにトシユキからメッセージが届いた。
近い将来の結婚生活を想像して胸がいっぱいになった。
一晩で貯金使い果たし…
「万年2位」で、どうしてもトップになれない-。
関係が深まるにつれ、仕事の愚痴を聞かされることも増えた。
「店のナンバーワンになり、独立して経済力を身につけた上で結婚する」
と訴えるトシユキの力になりたかった。
初来店から約1カ月後、初めてセット料金外で、シャンパンを注文した。
店員総出の「シャンパンコール」に高揚し、
1本、もう1本と追加注文の催促に応じた。
嘔吐(おうと)し、記憶をなくすまで飲酒した生まれて初めての夜。
一晩で約70万円を支払い、貯金のほとんどを使い果たしてしまう。
「店には風俗嬢のお客さんも多いんだ」
「自分は風俗への偏見はまったくないよ」
トシユキとの会話を思い出しながら、
神戸・福原のソープランドの門をたたいたのは直後のことだ。
ソープ、ヘルス、キャバクラ…。
早朝までアルバイトを掛け持ちし、大学の授業中に仮眠をとる毎日。
月に150万~200万円を稼いだが、性病にかかり、
原因不明の高熱が1カ月間、断続的に続くこともあった。
一方、トシユキはほどなく「後輩ホストと同居して教育をしなければいけない」
と言ってマユミの家を出た。
会えるのはホストクラブの店内のみとなった。
店の空気を変える〝太客〟
それでも、LINEには
「イベントが終わって落ち着いたら旅行に行こう」
「2人で暮らす家の洗濯機を見つけた!」
と無邪気なトシユキのメッセージが並んだ。
100万円、200万円…。
募る不満を飲み込み、店内でのつかの間の逢瀬に投じる金額は徐々に増えていった。
ナンバーワンを争う別のホストの客がシャンパンを入れれば、
間髪入れずに注文し返した。
「彼女が来ると、店の空気が変わる」。
いつの間にか、他のホストたちにそう評される「太客(ふときゃく)」
に成長していた。
シャンパンを注文するたび、オーナーをはじめ店の
ホスト全員が自分の周囲に集まり、歓声を上げる。
トシユキへの想いばかりでなく、「感謝されること」がただただうれしかった。
「この薄暗いフロアが、世界のすべて」。そう感じていた。
100万円以上を支払って帰路に着いた早朝。
立ち寄ったスーパーで、数百円のブロッコリーの購入を渋っている
自分に気が付き、苦笑いした。
ホストクラブにいる私と、どちらが本当の自分なんだろう-。
LINEで熾烈駆け引き
500万円のシャンパンタワーを経た交際2年目には、
店外でのデートはほぼ無くなっていた。
大学4年になったマユミの資格試験、就職活動などもあり、
トシユキに会う回数は激減していた。
数カ月ぶりに会ったのはクリスマスの夜。
自宅を訪れたトシユキに、部屋で無造作に保管していた
2000万円の札束を渡した。
マユミは「彼が店の金庫で保管してくれるといったので渡しただけだった」と話すが、翌27年2月のトシユキの誕生日イベントで、その2000万円は費消されようとしていた。
空前のシャンパンタワーの代金として-。
マユミはイベントに参加する意向はなく、
幾度となくLINEでメッセージを送った。
イベント6日前。
《18:52 もめたくないからもっかいいうけどタワーしない!!》
イベント前々日。
《21:40 タワーはしてあげたい気持ちはあるけど
お金なくなんの嫌やしやりたくない!てかやらへん…!》
イベント前日。
《00:44 明日のこと何にも話さないけどもういいやんな》
頑なに支出を拒み続けるマユミ。
のらりくらりと話題をそらしていたトシユキだったが、
イベント当日の朝を迎えると、必死の懇願が始まった。。
トシユキ《09:31 もし僕に将来の可能性を感じれるなら
明日(原文ママ)来て欲しいです。。。》
=(下)に続く